こんにちは。
介護、精神疾患を持つ家族をケアしてきた
カウンセラー家庭内トラウマ断捨離メソッドの星奈(ほしな)くみこです。
心理学では親子の情緒的な結びつきを愛着と言います。
人は、幼少期の頃に親からのたっぷりの愛情、安心安全の感覚の中で愛着を築くことができます。
愛着が土台となって自己肯定感、信頼感など人が生きてくための重要な心の要素が作られていくんです。つまり、愛着は大人になってからの人間関係の土台になるのです。
その愛着を築けない理由
愛着が築けないと人間関係においてどうなのか?
愛着の問題がある場合の特徴3つ
愛着問題の原因と回復について
大人になってからの人間関係の土台となる『愛着』の話をしたいと思います。
愛着を築けない理由
子供の頃に親と離別、虐待、ネグレクトがあると正常な愛着が築けません。
親から無視や否定を受けたり、他の兄弟と差別されて育ったなども正常な愛着が築かれません。
学校生活でもイジメを受けたりして、愛着を築けないままだったり。
すると大人になってから様々な生きづらさを感じてしまうんですよね。
特に人間関係においてです。
愛着の問題がある場合の特徴を3つ
では次に、人間関係において大人になって愛着の問題がある場合の特徴を3つを順に見てみましょう。
・相手の言葉や態度に敏感で傷つきやすい ・相手を白か黒かで判断する ・相手との距離感がわからない
◆ 相手の言葉や態度に敏感
相手からどう思われているかを気にします。相手のちょっとした言動から「自分は嫌われている?」と思い込みの悪循環に陥る傾向が。些細なことでも裏切られたと感じて傷ついてしまい、怒ったり。相手を攻め立て、そのうち自分をも責めてしまうことも。
◆ 相手を白か黒かで判断
相手に対しては「好きか」「嫌いか」「敵か」「味方か」に分けて捉えがち。信頼できる人だ~と思っても、相手から少しでも否定なんかされると「こいつ敵だ!」と判断して心を閉ざします。
◆ 相手との距離感がわからない
夫婦関係のパートナーや恋人、 子供などの近距離関係ではいつも自分の目の届く範囲にいないと安心できません。私の母は私に対してズバリ、これでした。一緒にいる事や常に連絡をすることを強要して束縛してしまいます。
親切だけど優しくしてくれるけどそのうち裏切られるという思いがあってそのために相手を心から信頼することができません。
人間関係全般に相手に嫌われないように気を使いすぎて疲れます。
人に甘える方法が分からない。
自分を主張しすぎて頑固でいじっぱりだったりします。
いかがですか?人間関係において愛着の問題がある場合の特徴3つをあげてみました。
愛着問題の原因と回復
人間関係における愛着の問題の原因を探ってみると…生まれてから最初に出会う親。自分が育った家庭環境での親との関係がどうだったのか。結局のところ、そこに行き着くんです。
私が育った家庭のように明らかな機能不全家庭の場合は、わかりやすいのですが。。
中には、こんな自分になったのは、親に愛されなかったせいだ、育った家庭環境が悪いんだと親を恨んでしまっている人もいるでしょう。
親への恨みを言い続けても問題解決につながらないです。
その親には何らかの精神疾患があったかもしれません。
そうでなくても、親自身も愛着の問題を抱えて大人になったと考えられます。
心配になるのは『世代間連鎖』ってやつですよね。。
愛着の問題は、親からこうしてほしかった、あーしてほしかったとか、自分の中に残っている子供の頃の未処理の感情や感覚を今の自分が愛し、育て直してあげる必要があるのです。
例えば、幼少期の頃に買ってほしかったけど買ってもらえなかったもの。
私は、おまけつきのお菓子を買ったりします。「1個だけね」とママに言われているお子さんをしり目に大人買いします。
子供の気分になって、いまだにコレをやってます。へッへッへッと心が喜びます。
童心に帰ってほんの小さな喜びの積み重ねが大事なんです。
子供の頃の悲しいとか寂しかった気持ちには、今の自分が寄り添いギューと抱きしめてあげるイメージです。子供の頃の自分を慰めて癒してあげるのです。癒してあげることで愛着を築き上げることができます。
親を恨んでいる人は、自分が回復する過程で愛してくれなかった親への感情が薄まっていくことでさらに回復は早まるでしょう。
だから。。
感情のフタを開けることで 心の奥底に眠っている出来事を受けとめることで
過去の気持ちが整理され心地よい未来がみえてくる
家庭内トラウマ断捨離メソッド
これなんです。私のテーマです。
ちなみに愛着は、親以外で夫婦関係のパートナーや恋人、友人、日常的な良い人間関係に出会えて愛情を注がれ、また親の立場で子育てやペットに愛情を注いで愛着を学び直せるといいます。
いやいや、そもそもそのパートナーや恋人、子供とうまく関係が築けないのですというあなたのご事情。
1回でよくなるものではないですが、カウンセラーとカウンセリングを通じての交流も役にたつことでしょう。
カウンセリングを受けてみる。
一歩を踏み出す勇気。
おススメします。